GNU Automakeの自分用メモ
Automakeは基本的には以下の2大機能を提供する。
基本的な流れとしては以下の順序になる。
automakeはconfigure.acを読み込んでm4マクロを実行するが、Automakeが提供するm4マクロはそのままでは見つからないので実行できない。そこで、aclocalにより、configure.ac中で出てくる(Autoconf以外の)外部マクロをaclocal.m4に集約する。これにより、Automakeの提供するm4マクロはaclocal.m4に含まれる事になり、automakeにより実行可能となる。
なおautomake実行時にINSTALL, COPYINGの2ファイルが存在しないと"not found"エラーになる。そういう場合は、
automake -a -c
とすることでとりあえず自動的に用意する事ができる。他の"README"や"NEWS"などは手動で用意する必要がある。
また、"install-sh"なども自動的に追加されるようになるが、そうしたサポートスクリプトを追加するディレクトリを分けたい場合は、configure.acに
AC_CONFIG_AUX_DIR(ディレクトリ名)
と、AM_INIT_AUTOMAKEの前に指定する。
※なおGNU Automake HTMLドキュメントには、「aclocalは本来はAutoconfの機能に含まれるべきなので、将来的にはAutomakeからは無くなるかも」という記述がある。
以下、GNU Automake HTMLドキュメントでの主な見出しをポイントしておく。(見出しの番号については2009/11時点のものなので、将来変更される可能性がある)