技術/文字コード/メモ1
技術 / 文字コード / メモ1
id: 429 所有者: msakamoto-sf
作成日: 2009-08-29 21:25:11
カテゴリ: プログラミング
「文字コード超研究」読書メモ。覚え書きなので、正確な情報は辞書や各種規格など原典を参照のこと。
字体, 字形, 書体, フォント, グリフ, 異体字, 包摂
- 字体の違い→字の違い(例:土と士)
- 字形の違い→同じ字の描き方の違い(例:明朝体とゴシック体)
- 字形のセット→書体
- 印刷用の書体→フォント
- 個々の字形→グリフ(glyph)
- 異字体→同じ字だが字形が大きく違い、しかも両方定着しているもの
- 包摂→異字体を文字コード規格のなかで、同じ字として括ってしまうこと
- ダイアクリティカルマーク(diacritical mark)→ドイツ語のウムラウトやフランス語のアクサンなど。分音記号とも呼ぶ。
異字体の生まれ方
- 手書きの表記揺れ
- → 吉とツチヨシ(上が士ではなくて土になっている)
- → $記号(縦線が2本だったり、貫く部分が切れたり):ASCIIで0x24に包摂されている
- 漢字を減らそうという国策
- →「芸」と「藝」:「藝」を簡略化しようと1949年の当用漢字字体表で「芸」に省略。
- →→ただしJISでは包摂されていないため(=別の字)、パソコンでも出力できる。
- 手書き文字を活字に彫る時のデザイン上の理由
- 役所などでの書き間違い、写し間違い(幽霊漢字)
旧字体, 新字体, 正字体, 文字概念, 例示字形, 嘘字
- 旧字体/新字体
- 1949年(昭和24)内閣告示の「当用漢字字体表」を境目として以前/以降の字体に対して使われる呼び名。
- 正字体(正字)
- 古くからある伝統的な字体の事を言う場合もあるし、新字体の事を言う場合もあり、混乱しやすい呼び名。
- 文字概念
- 字体のこと。字形の違いを全てひっくるめた上で一つの字体を表す為の概念。文字コード表で、文字コードと対応するもの(JIS)。
- 例示字形
- 漢字コード表などで、全ての字形を表記しきれない為、参考までに提示する字形。JISは明朝体を採用している。
- 嘘字
- 小さいフォントで、点画が一部省略された字形
フォント周りのメモ
- セリフ(serif)系(Times New Romanなど) →おおよそ明朝体に対応
- サンセリフ(sans serif)系(Arialなど)→おおよそゴシック系に対応
- カーニング(kerning)
- 文字間を普通以上に詰める。"Ay"など、字と字の隙間を食い込ませるようにすること。
- リガチャー(ligature)
- 複数字がくっついて一字になる。"fi"など。字体が異なる。
- Postscript(Adobe) Type0
- →2バイト文字(日本語組版)向けにOCFフォント(Original Composite Font)が開発される。→その後CIDフォントへ
- Postscript(Adobe) Type1
- (3次ベジェ曲線のアウトラインフォント)
- →プロプライエタリでライセンスも高額
- →Apple + Microsoftで TrueType(2次ベジェ曲線のアウトラインフォント) を設計(1990 - 1991)
- →→TrueType公開後、直ちにType1フォント形式の仕様を公開したらしい。
- Postscript(Adobe) Type2
- →フォントファイルフォーマットの一つ、Compact Font Format (CFF)と組み合わせる。
- →CFF/Type2形式はType 1 OpenTypeフォントの基礎。
- OpenType
- TrueTypeの後継としてAdobe + Microsoftで設計、Appleはそれに賛同。
- Postscript or TrueTypeを内包できるようになった。
- CIDフォント
- OCF/Type0の後継としてAdobeが制定。異字体に強い。
- CID + Type1 or Type2の組み合わせ。
- FreeType
- フォントエンジンを実装したライブラリ。UNIX系で使われている。
フォント系WikiPediaページ:
プレーンテキスト形式でダウンロード
現在のバージョン : 1
更新者: msakamoto-sf
更新日: 2009-08-30 00:04:27
md5:cacb15754149a38f08aee8c9897cd660
sha1:6d52b183c1366cc9e190a3ddccd1fe9634e986b4