PostfixやQmailなどのMTAデーモンが使われるようになったとはいえ、依然としてデフォルトのSMTPデーモンとしてsendmailがインストールされる場面もある。また古いサーバのメンテナンス時にも、sendmailを操作する場合がある。
sendmailは設定ファイルが難解であるが、より注意が必要なのは設定ファイルをm4マクロで処理する段であり、ディストリビューションのRPMによって設定ファイルの位置やm4マクロ処理の手順が異なる。ディストリビューションのマニュアル、乃至はsendmailのパッケージ構成をよく確認した上で、調整を行うこと。
また、sendmailコマンド単体でも色々な機能を使える。
http://www.linux.or.jp/JM/html/sendmail/man8/sendmail.8.html
例1 : /etc/rc.d/init.d/sendmailを使わずにとりあえず直接起動する
# /usr/sbin/sendmail -bd -q15m
"-bd"はデーモンとして起動するオプション、"-q15m"はキューにたまっているメールの再送を15分ごとに試みる意味。
例2 : アドレス定義内容のデバッグダンプ
# sendmail -bt -d0
例3 : ベリファイモード(aliasesファイルの展開の詳細報告など)
# sendmail -v user1