多分Webの脆弱性の検査のお仕事を始めたことが多分に影響していると思うが、最近、娯楽向けの小説やマンガの読み方で「あれ、自分、こんな読み方をするようになったのか」と気づいた点がある。
一つはとある推理小説を読んでいた時。伏線の張り方から、「作者はなぜこの人物にこんな伏線を張ったのだろう」から逆算していって、ロジックとか抜きで犯人を当てることが出来た。まぁ、その作者の伏線の張り方がいかにもバレバレでそこは読者サービスだったのかもしれないけれど。
もう一つはとあるマンガを読んでいて、比較的チート性能を有する主人公がピンチに陥った時。ちょうど最新刊の巻末で「ピンチ!」で終わっていて、その後の展開を雑誌等で確認していなかったこともあり、ピンチに陥った状況を頭の中でゆっくり分析する余裕が出来た。すると、「あの状況であの人物がこうするのはいかにも不自然だ」というのが出てきて、逆算していくと「これは、主人公を活躍させるためにあえてピンチに貶めたのだな、だからこそ、ピンチに陥ったあの状況でここが不自然なんだ」ということで作者側の思惑を裏読みし始めた。ついでに「あの登場人物達の絡みから、主人公がピンチを脱出するために作者が用意するシナリオは・・・」と考え始めたり。
毎日、毎週、いろんなWebアプリを操作して、「このWebアプリはなぜこういう挙動をしめすのか?」とか、「なぜこのWebアプリは、一般的でない作り方をしているのか?」とか、そういうのと取っ組み合ってると、こんな思考パターンになっていってしまうのかもしれません。
開発側の事情とか思惑を想像することが多いのです・・・。
コメント