PC/AT互換機は1984年にIBMが発売した "PC AT" と互換性のあるマシンを言います。もっとも、現代のPC/AT互換機は互換性を考慮したものの、その後に登場した拡張や標準化を重ねており、当時の"PC AT"の面影は残っていません。
キーボード・マウスで使われているコネクタの "PS/2" というのは、1987年にIBMが発売した "IBM Personal System/2"(以下PS/2) から来ています。PS/2で登場したキーボード・マウスコネクタ、720kb/1.4MBフロッピーディスク、VGAはPC/AT互換機にも取り込まれ、現代でも生き延びています。
それ以前はどうなっていたかというと、グラフィックはEGAと呼ばれる規格で最大640x350ピクセル、マウスはシリアルポート、フロッピーディスクは5.25インチという時代でした。
PS/2で使われたMCAバスは結局PC/AT互換機には取り込まれませんでしたが、キーボード・マウスコネクタ、VGA、フロッピーディスクなどは順調にPC/AT互換機に組み込まれ、やがて登場するDOS/Vパソコンで一気に業界標準として広まりました。
今日使われているPCのお爺さん・お婆さんは"IBM PC 5150"、お父さんとお母さんにあたるのが"IBM PC AT"と"IBM Personal System/2"ですね。
ちなみにmsakamoto-sfは中学時代、EPSONの"PC-286"というラップトップを使ったことがありますが、シリアルポートのマウスを接続していました。ちなみに当時からトラックボールのマウスを自分で選んで購入していましたので、トラックボールマンセーなのは昔からです。
参考: