勉強のためCentOS7をVirtualBox 4.3.24にインストールしてみた作業記録です。(2015-03時点)
参考:
基本的な流れ("sudo su -" したrootコンソールにて作業):
VirtualBoxでCentOS7をインストールすると、起動時にコンソールに "tsc: Fast TSC calibration failed" という表示がでる。
結論から言うと、このメッセージが出ても最終的に "/var/log/message" でTSCの調整が出来ているっぽい(超曖昧・・・)のなら、対応する必要はない。
というのも、以下の参考資料での"clocksource=tsc"の指定方法には問題があり、本来の"GRUB_CMDLINE_LINUX"のオプションを全部潰してしまい、"clocksource=tsc" だけで起動してしまう。
参考:
上記資料での最終的に「これでうまくいったよ!」の例は、 "/etc/default/grub" をバックアップ取ってrootにて編集。以下のように編集している。
(...) GRUB_TERMINAL_OUTPUT="console" GRUB_CMDLINE_LINUX="rd.lvm.lv=centos/swap vconsole.font=latarcyrheb-sun16 vconsole.keymap=jp106 rd.lvm.lv=centos/root crashkernel=auto rhgb quiet" GRUB_DISABLE_RECOVERY="true" → (...) GRUB_TERMINAL_OUTPUT="console" GRUB_CMDLINE_LINUX="rd.lvm.lv=centos/swap vconsole.font=latarcyrheb-sun16 vconsole.keymap=jp106 rd.lvm.lv=centos/root crashkernel=auto rhgb quiet clocksource=tsc" GRUB_DISABLE_RECOVERY="true" GRUB_CMDLINE_LINUX="clocksource=tsc"
"GRUB_CMDLINE_LINUX"を2回書いている。このため、本来のパラメータが最後の "clocksource=tsc" だけで上書きされてしまう。
実際にこれでrebootした後、 "cat /proc/cmdline" を実行すると、元のパラメータは消えて "clocksource=tsc" だけが残った状態になってしまう。
さらに、これで "grub2-mkconfig -o /boot/grub2/grub.cfg" すると、 "/boot/grub2/grub.cfg" を生成したときにkernelの並び順が変わる場合がある。
これはkernelアップデートの際に古いカーネルが残っている場合などに発生する。
自分はこれに遭遇し、再起動して放置すると、古いカーネルが先頭に来ていて、それがそのままデフォルトとして起動してしまった。
このため、 "grub-set-default" でデフォルトを再設定する必要があった。
元々、なんでわざわざ "GRUB_CMDLINE_LINUX="clocksource=tsc"" 単体で上書きすることになったかというと、元のGRUB_CMDLINE_LINUXに単にclocksource=tscを追加しても、相変わらず"tsc: Fast TSC calibration failed"が表示されてしまう。そこで、どうやら単体で上書きすれば、消えるようになったらしい。
しかしそもそもclocksource=tscを単体で書かないと効果が出ない事自体がおかしく、もしそうなら、元のGRUB_CMDLINE_LINUXで設定されている複数のカーネルパラメータの内どれかが、clocksource=tscを設定しても問題のメッセージが消えない原因として干渉しているのではないか、と推測される。
どちらにしても、"tsc: Fast TSC calibration failed"自体は表示されても無害で、最終的にTSCが正常に動けば良いため、元のGRUB_CMDLINE_LINUXのままで全く問題は無く、むしろ元のパラメータを潰すことによる予期しないトラブルを回避することを優先し、clocksource=tscの対応は行わないことにした。
参考2:
参考: