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日記/2010/10/02/脊髄反射(その2) (v1)

日記/2010/10/02/脊髄反射(その2) (v1)

日記 / 2010 / 10 / 02 / 脊髄反射(その2) (v1)
id: 796 所有者: msakamoto-sf    作成日: 2010-10-02 10:22:27
カテゴリ:

「動けば良いだろ」的箱庭優先SIerが書いた、分かりづらいソースコードを読んでいて、「・・・これ、どう考えてもバグだよな。」を見つけた時。しかもその原因が「動けば良いだろ」的にコピペしたことであるとき。

一瞬で頭に血が昇り、わき上がってくる殺意や絶望感を抑えつけ、その直ぐ後に襲ってくる無力感。

いや本当、こんなの繰り返してたら健康に悪い。まず血圧に悪い。

あと実際、マジで頭痛がしてくる。以前手伝ったとある仕事では、上記のように
「一瞬でカーッとなる」→「無力感で鬱」→暫く周辺コード調べる→「また一瞬でカーッとなる」→エンドレス
だった。
頭痛はするし、なんだか頭がぐらぐらしてくるし・・・。はっきりとした目眩には至らないんだけど、とにかく感情のUP-DOWNが激しすぎる。
只でさえ、分かりづらいソースコードを読んでいる時は頭使ってるのに、そこに普段は絶対あり得ないほどの勢いでマイナス感情が襲ってくる。津波のように襲い、引いていったあとには途方に暮れたような絶望感、無力感が残り、それでもまた調査に戻ると、また襲ってくる。

もう条件反射になってしまってるのかな。この挙動、自分で手綱を握れない。

無力感で鬱になるのは、「じゃぁ自分の考えるキレイなコードとやらで、この読みづらいソースコードを今から全部書き直せるのか?」と自問し、言わずもがな「否」だから。
それだけ、時間と人とが注ぎ込まれてきたソースコードだから。分量だってそれなりにある。アーキテクチャ、前提条件、既存BUGとの互換性など、それこそ全く同じシステムを作る+αの作業量が必要になってくる。

「動けばよい」的箱庭SIerの作ったシステムは、実際にそれで動いて、お金を稼いでいる。

単に読みづらいからぶつくさ文句言っているだけの自分は、最初から蚊帳の外、外野、赤の他人、無責任な口だけ人間。

読みづらいソースコードを書いたプログラマが恨めしいし、それに対して文句を言って多少fixするくらいしか手を出せない自分の無力さが恨めしいし、口だけ人間に堕していく自分が恨めしいし、他人をここまで恨む自分も恨めしい。

「作る側」を手伝う限り、そちらに身を置く限りは、特にSIer周辺では、この意識の動きから逃げられない。
SIerがダメならWeb系は?ダメだ。Web系でも「動けばOKでしょ?」でプログラミングする人は居る。

作る側には、もう居られない。
大学時代からの友人には、会うたびに「お前は人間の生臭さに耐えられないタイプ。静かに研究してる方が向いてるんだから大学戻れよ~(w」と茶化されているが、全くその通りなのだろうな。


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現在のバージョン : 1
更新者: msakamoto-sf
更新日: 2010-10-02 11:01:09
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