組み込みLinuxで人気があるBusyBoxの極々簡単なメモ。
基本的には、本家サイトのFAQやREADME、あとソースコードに付属のINSTALLファイルを読めば特に問題ない。
"/proc"ファイルシステムの有無で若干環境変数(CONFIG_BUSYBOX_EXEC_PATH)の調整が入るみたい。
設定については"make menuconfig"でLinuxカーネル設定と同様な、ncursesを使ったテキストUIで調整出来る。
静的リンクにしたい場合は、
"Busybox Settings" -> "Build Options" -> "Build BusyBox as a static binary (no shared libs)"
にチェックをつける。なお、上記のメニュー階層やメニューラベルはバージョン1.14.4のものなので、将来やこれ以前のバージョンの場合は異なる可能性があるので注意。
なお、うっかり
make install
としちゃっても、デフォルトで"./_install"ディレクトリに構築されるので安心。
少なくとも、BusyBox 1.14以降であれば、以下のようにしてコンパイルツリーを別ディレクトリにできる。Linuxカーネル2.6系と一緒で"O"(アルファベット大文字の"オー")パラメータで出力ディレクトリを指定すればOK.
$ cd busybox-1.14.4/ $ make O=../busybox_build menuconfig ... $ cd ../busybox_build $ make
さらにインストール先を指定したい場合は CONFIG_PREFIX を指定すればOK.
$ make CONFIG_PREFIX=/mnt/loopback01 install
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