Ceta セットアップ手順書


4.コンパイル動作の確認


このセクションでは「3.Ceta の各種設定」で登録した「LSIC-86」 「Borland C++ Compiler」のコンパイル動作を確認する方法について 説明します。

4−1A.LSIC-86の確認
4−1B.Borland C++ Compilerの確認

4−1A.LSIC-86の確認

 まず、Ceta インストールフォルダの中にある「hello.c」を開いて下さい。 もしhello.cが無ければ新規作成をし、下に示すプログラムソースコードを打ち 込んで下さい。その後「名前を付けて保存」で、必ず拡張子「.c」を指定して 保存して下さい。LSIC-86は拡張子「.cpp」のファイル(一般にC++ソースコード) はコンパイルできません(lcc: can't handleエラーメッセージが出ます)。
要注意:LSIC-86は、ソースファイル名もDOS8.3形式にする必要があ ることを思い出して下さい。もしCeta をProgram Filesなどのロングファイル ネームを含んだフォルダ内にインストールした場合、hello.cをどこかDOS8.3 形式のフォルダ内に移動してから以下の動作確認を行って下さい。


 「コマンド」メニューからLSIC-86のlcc.exeを登録したコマンド メニュー(今回の例では「LSIC86」)をクリックして下さい。下のようなダイア ログボックスが表示されます。「開始」ボタンをクリックして下さい。


 フォルダ、ディレクトリの設定ミスやソースコードのミスが無ければ下の ようなメッセージがコンパイルメッセージ表示エリアに表示されます。


 エクスプローラを開いて、hello.cのあるフォルダ(Ceta インストールフォルダ) の中に下に示すように「Hello.exe」実行ファイルが新しく作られているはずです。


 Hello.exeをダブルクリックすると、下のようにDOSプログラムが起動します。


 リターンキーを押せばプログラムが終了し、下のような画面になります。DOSプログラム ウインドウの右上の「×」ボタンをクリックして、プログラムを終了して下さい。


 LSIC-86はDOSコンパイラであることが影響して、主に8.3形式のファイル名制限 が原因でコンパイルが完了しないことがあります。以下に主なエラー状態と、その 主な原因と(有効であると思われる)対処法を解説します。
 DOS8.3形式のファイル名について(LSIC-86) に是非一度目を通していただくことをお薦めします。

<エラーその壱>


原因:LSIC-86がシステムドライブにインストールされていない。
対処:LSIC-86をシステムドライブ(WindowsがインストールされているHDDで、 一般にC:ドライブ)にインストールして下さい。_lccや、環境変数の設定も それに合わせて書き換えて下さい。

<エラーその弐>


原因:PATH設定が間違っている。
対処:コマンドのPATH設定でWindowsロングファイル名が使われている可能性があります。 DOS8.3形式でPATH設定をし直して下さい。

<エラーその参>


原因:コンパイル対象ファイル名がWindowsロングファイル名を用いている。
対処:LSIC-86はDOS8.3形式しか対応していません。また、コンパイル対象の ソースコードファイル名がDOS8.3形式でも途中のフォルダ名にロングファイル名 が混じっている場合も同様です。

 もし上の例以外のエラーメッセージが表示されたら、_lcc、PATH設定をもう一度 見直して下さい。-I、-Lオプションまでしっかり設定されているかどうか確認して下さい。 それでもなおエラーメッセージが出るなら、ソースコードを見直してみて下さい。 どこかに文法ミスがある可能性があります。

 お疲れさまでした。以上でコンパイルに必要な全設定・確認が終了しました。 最後に5.Ceta をより便利に使って頂くために。 をぜひご一読下さい。Ceta のより使いやすい方法、Ceta の設定ファイルの 詳細をご案内いたします。

4−1B.Borland C++ Compilerの確認

 まず、Ceta インストールフォルダの中にある「hello.c」を開いて下さい。 もしhello.cが無ければ新規作成をし、下に示すプログラムソースコードを打ち 込んで下さい。Borland C++ Compilerは拡張子が「.cpp」のファイル(一般に C++プログラムソースコードファイル)もコンパイルできます。


 保存した後、「コマンド」メニューからBorland C++ Compilerのbcc32.exeを登録したコマンド メニュー(今回の例では「BCC32(for DOS)」)をクリックして下さい。下のようなダイア ログボックスが表示されます。「開始」ボタンをクリックして下さい。


 フォルダ、ディレクトリの設定ミスやソースコードのミスが無ければ下の ようなメッセージがコンパイルメッセージ表示エリアに表示されます。


 エクスプローラを開いて、hello.cのあるフォルダ(Ceta インストールフォルダ) の中に下に示すように「Hello.exe」実行ファイルが新しく作られているはずです。 (下の表示と違い、ファイルサイズは53KB近くになります。)


 Hello.exeをダブルクリックすると、下のようにDOSプログラムが起動します。


 リターンキーを押せばプログラムが終了し、DOSプロンプトウインドウも自動的に 閉じます。

 Borland C++ Compiler はWindowsロングファイル名に対応しているのでbcc32.cfg や ilink32.cfg、コマンドのPATH設定でつまづくことは少ないと思います。ダブル クォーテーション「"」でフォルダ名の両端を囲み、複数フォルダを指定するときは フォルダとフォルダの間をセミコロン「;」でつなぐことを忘れないで下さい。
<例>・・・インクルードファイルに独自のヘッダーファイルのあるフォルダも指定する。
(bcc32.cfg)
-I"c:\your_bcb_directory\include";"d:\data_dir\header_dir"

 エラーが発生したら、bcc32.cfg ilink32.cfg コマンドのPATH設定を見直して下さい。 もしそれでも直らなかったらソースコードに文法上のミスがある可能性があります。

 お疲れさまでした。以上でコンパイルに必要な全設定・確認が終了しました。 最後に5.Ceta をより便利に使って頂くために。 をぜひご一読下さい。Ceta のより使いやすい方法、Ceta の設定ファイルの 詳細をご案内いたします。

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