Ceta セットアップ手順書
DOS8.3形式のファイル名について(LSIC-86)
このセクションでは主にLSIC-86を使用する方のためにDOS8.3形式ファイル名
について解説します。
LSIC-86は16ビットDOSプログラムのため、Windowsのロングファイルネーム
でのフォルダ指定ができません。ロングファイルネームとは、日本語やスペースを
含んだり、フォルダ(ファイル)名が8文字を超えている名前のことを言います。
例としては「c:\Program Files」、「c:\windows\デスクトップ」などです。
またLSIC-86ではソースファイル名にさえもロングファイル名は使えない
ことに注意して下さい。つまり、LSIC-86を使うときはLSIC-86のインストールフォルダ
はもとより、ソースファイルのあるフォルダ、ソースファイル名全てをDOS8.3
形式である必要があります。
もしLSIC-86をWindowsロングファイルネームを使ったフォルダ(c:\Program Files 等)
にインストールして使いたい場合は以下に示すようなロングファイルネームの
短縮を使って下さい。
DOS8.3形式ファイル名とは、ファイル(フォルダ)名は8文字まで。拡張子は
3文字まで。全角文字、半角スペースは使えない。という制限があるファイル名
のことです。以下にWindowsロングファイルネームをDOS8.3形式に短縮する方法
を示します。この問題は主にLSIC-86の諸設定に関わるので例でもLSIC-86の設定
ファイル「_LCC」を例に挙げます。
<例>・・・LSIC-86を「c:\my compiler_lsic86」にインストールした時。
_lcc設定ファイルでは・・・
-Xc:\my~com~1\bin <----半角スペースが「~」(チルダ)になる
と指定します。ロングファイル名用の" "は使えません。
もし「c:\my compiler_bcc」というフォルダが存在していると、このフォルダの
DOSディレクトリ名も「c:\my~com~1」となってしまい、区別できない・・・となる
ことはありません。エクスプローラで名前の順に表示させてみて下さい。
c:\my compiler_bcc
c:\my compiler_lsic86
の順で表示されるはずです。この場合、lsic86はmy comの二番目にあるので
指定するフォルダ名は「c:\my~com~2」となります。
以上の注意は、「c:\Program Files」フォルダにコピーして使いたいという
方は頭の片隅にでも置いておいて下さい。
ちなみに、c:\Program Files\lsic86にコピーした場合、_lccでは以下のように
なります。
-Xc:\progra~1\lsic86\bin -Lc:\PROGRA~1\lsic86\lib -Ic:\Progra~1\lsic86\include