#navi_header|読書メモ/「CPUの創りかた」| 最後に後書きとか感想とかをだらだらと書きつけて〆とします。 実は、「CPUの創りかた」を購入したのは2003年の10月。つまり初版本が本屋に並んだのを見つけて即座に購入したのです。 が・・・「実際に製作せねば読んだことになるまい」と自分勝手な設定を作ってしまい、本腰入れて製作するには相当時間が取られるだろう、一ヶ月か、二ヶ月か・・・とびくびくおびえているうちに7年も過ぎてしまっていたというオチ。 作例日記の日付を見れば分かりますが、 ''モジュール分割してROM部分をスポイルしてしまえば、製作の正味はたった4日間'' だったわけです、やってみたら。自分の腰の重さに呆れると同時に、今までROM部分をスポイルするという発想を思いつかなかった自分を駿河問いにかけたくなります。しかも、4日間という数字には単芯細線で苦労した分や、秋葉原への買出し(午前中)x3日も含まれてます。その辺りが準備万端整っていれば、さらに正味の製作期間は短縮できたはず。心理的なハードルもぐっと下がり、もっと早く腰を上げていたはず・・・口惜しい、妬ましい。 よくぞ「人力ROM」という抜け道を探し出し、手抜きと罵られようと完成させた、えらいぞ自分・・・と褒めたくなりますが。 Web上の製作記事とか見ると、最初からROM部分もフル装備で、しかも殆どトラブル無く製作できてる人多数・・・。 いや、自分、ぜんぜん偉くないよ。最初から腰が引けた姿勢で安全圏でおままごとしてただけじゃないのか? ・・・とかぐちぐち考え出すと鬱々としたスパイラルに陥りますのでこの辺で切り上げます。 結局、7年越しの宿題をようやくクリアしたわけですが・・・7年も経ってしまえば、提出期限は(あるとすれば)とっくの昔に過ぎてるわけで。いまさらクリアしたところで、マラソンで言えば閉会式が終わった後にようやくゴールに到着し、会場の後片付けも終わりつつある、人もまばらな夕暮れ時、一人寂しくタオルで汗をぬぐってる・・・そんな感じです。完全に乗り遅れました。もちろん本の内容は誰もが認めるとおりユニークでピカイチですが、それを咀嚼するためのハードルを自分の中で勝手に上げすぎて、空転してたなという感じです。 この作例日記で示せた通り、ROM部分をスポイルして、回路をモジュール分割することで製作ハードルはかなり下げることが出来ます。ALUや命令デコーダ、レジスタ群を独立して動作確認できますので、論理回路がCLOCK信号により出力を組み替えていく様子を細かく観察できるのも楽しいです。 実際の製作に挑戦しようと思い立ってはみたものの、ROM部分の半田付けや細かい配線で足踏みしてしまう。今一歩材料集めや半田付けに踏み出せない・・・。そんな方にとって、本記事の作例が少しでも敷居を下げるお手伝いをできれば、幸いです。 #navi_footer|読書メモ/「CPUの創りかた」|