#navi_header|技術| 「文字コード超研究」読書メモ。覚え書きなので、正確な情報は辞書や各種規格など原典を参照のこと。 #amazon||> ||< ** 字体, 字形, 書体, フォント, グリフ, 異体字, 包摂 - 字体の違い→字の違い(例:土と士) - 字形の違い→同じ字の描き方の違い(例:明朝体とゴシック体) - 字形のセット→書体 - 印刷用の書体→フォント - 個々の字形→グリフ(glyph) - 異字体→同じ字だが字形が大きく違い、しかも両方定着しているもの - 包摂→異字体を文字コード規格のなかで、同じ字として括ってしまうこと - ダイアクリティカルマーク(diacritical mark)→ドイツ語のウムラウトやフランス語のアクサンなど。分音記号とも呼ぶ。 ** 異字体の生まれ方 - 手書きの表記揺れ -- → 吉とツチヨシ(上が士ではなくて土になっている) -- → $記号(縦線が2本だったり、貫く部分が切れたり):ASCIIで0x24に包摂されている - 漢字を減らそうという国策 -- →「芸」と「藝」:「藝」を簡略化しようと1949年の当用漢字字体表で「芸」に省略。 -- →→ただしJISでは包摂されていないため(=別の字)、パソコンでも出力できる。 - 手書き文字を活字に彫る時のデザイン上の理由 - 役所などでの書き間違い、写し間違い(幽霊漢字) ** 旧字体, 新字体, 正字体, 文字概念, 例示字形, 嘘字 : 旧字体/新字体 : 1949年(昭和24)内閣告示の「当用漢字字体表」を境目として以前/以降の字体に対して使われる呼び名。 : 正字体(正字) : 古くからある伝統的な字体の事を言う場合もあるし、新字体の事を言う場合もあり、混乱しやすい呼び名。 : 文字概念 : 字体のこと。字形の違いを全てひっくるめた上で一つの字体を表す為の概念。文字コード表で、文字コードと対応するもの(JIS)。 : 例示字形 : 漢字コード表などで、全ての字形を表記しきれない為、参考までに提示する字形。JISは明朝体を採用している。 : 嘘字 : 小さいフォントで、点画が一部省略された字形 ** フォント周りのメモ - セリフ(serif)系(Times New Romanなど) →おおよそ明朝体に対応 - サンセリフ(sans serif)系(Arialなど)→おおよそゴシック系に対応 : カーニング(kerning) : 文字間を普通以上に詰める。"Ay"など、字と字の隙間を食い込ませるようにすること。 : リガチャー(ligature) : 複数字がくっついて一字になる。"fi"など。字体が異なる。 : Postscript(Adobe) Type0 : →2バイト文字(日本語組版)向けにOCFフォント(Original Composite Font)が開発される。→その後CIDフォントへ : Postscript(Adobe) Type1 : (3次ベジェ曲線のアウトラインフォント) →プロプライエタリでライセンスも高額 →Apple + Microsoftで TrueType(2次ベジェ曲線のアウトラインフォント) を設計(1990 - 1991) →→TrueType公開後、直ちにType1フォント形式の仕様を公開したらしい。 : Postscript(Adobe) Type2 : →フォントファイルフォーマットの一つ、Compact Font Format (CFF)と組み合わせる。 →CFF/Type2形式はType 1 OpenTypeフォントの基礎。 : OpenType : TrueTypeの後継としてAdobe + Microsoftで設計、Appleはそれに賛同。 Postscript or TrueTypeを内包できるようになった。 : CIDフォント : OCF/Type0の後継としてAdobeが制定。異字体に強い。 CID + Type1 or Type2の組み合わせ。 : FreeType : フォントエンジンを実装したライブラリ。UNIX系で使われている。 フォント系WikiPediaページ: - http://ja.wikipedia.org/wiki/OCF%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3%E3%83%88 - http://ja.wikipedia.org/wiki/PostScript%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3%E3%83%88 - http://ja.wikipedia.org/wiki/OpenType%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3%E3%83%88 - http://ja.wikipedia.org/wiki/FreeType - http://ja.wikipedia.org/wiki/TrueType #navi_footer|技術|