とある先輩の研究室へ遊びに行ったら、なんか「Windowsネットワークでパソコンが見えない・・・。」とかあって困ってた。 様子を聞いてみると、問題のパソコンが他のパソコンのエクスプローラから見えるのだが、問題のパソコンから他のパソコンは見えない。pingは双方ともに通過。したがってTCP/IP周りのうっかりミスとは思えず。パソコン同士はHUBで繋がっているのでポート塞ぎとかで無理とも思えず。なにより問題のパソコンはWindowsネットワークだけ死んでて、TCP/IPのHTTP, メールとかは普通にできる。 「なんだこりゃ」と思ってネットワークの設定を見てみると。 Windows9x系列で必ず見かけるNetBEUIプロトコルが見あたらない。 まさかと思い、NetBEUIをWin98CDROMからインストールしてみたら、あっさりWindowsネットワークが動いてくれました。つまり、問題は解決されたと言うこと。 Windows95前後、少なくともWindows98迄のWin9X系列では、Windowsネットワークを使うためにはNetBEUIプロトコルを積む必要があるらしい。 NetBEUIはTCP/IPと同じレイヤーに位置するプロトコル。 では、NetBIOSとは何ものか? NetBIOSはWindowsネットワークと通信する為の、アプリケーション層に位置するプロトコルになる。 Win2k以降あたりからはNetBIOSを使うのにわざわざNetBEUI使う必要が無くなった。というのも、NetBIOS over TCP/IPが使えるようになったので、インターネット標準プロトコルのTCP/IPさえ積んでおけばWindowsネットワークに参加することができるようになった、ということ。 ただ、Windows9x系列はまだNetBEUIが無くてはNetBIOSを扱えないため、Windowsネットワークに参加するためには必須である、ということ。 今までNetBEUI nearly equal NetBIOS と思っていた。たしかにその理解の仕方でも今回の問題には対処できたが、これがもしWin2kマシンで起こっていたらこの理解の仕方では混乱するばかりだろう。 正確にきっちり理解する必要がありました。というお話。