前から「ふにゃ??」と気になっていたが、最近の食品を見ると、成分表示で「ナトリウム(or Na) xxxx mg」と「食塩相当量 x.x g」表記がバラついている。 特に、ナトリウム表記の下に括弧付きで食塩相当量が表記されてるケースが多い。 これについて軽くググったので、そのメモになります。 3行でまとめ: - 2017年現在は、「ナトリウム」表記から「食塩相当量」表記への過渡期で、2020年には「食塩相当量」で統一予定。 - 厚生労働省からの食事摂取基準最新版(2015年版)でも「食塩相当量」で示されており、成人では1日8g(男性)/7g(女性)以下目標。 - 「食塩」を使っていない食品でも、「ナトリウム」が含まれている場合がある → 「食塩 "相当" 量」を確認すればOK、となる。 詳しく: - 健康上、重要になるのは「食塩」というよりは、食塩に含まれる「ナトリウム(Na)」の量。 - ナトリウムの取りすぎが、高血圧を始めとする病気の原因になる。 - 出汁、旨味、味の素など、「食塩」は含まれていないがグルタミン酸・アミノ酸などで「ナトリウム」が含まれているケースもある。 - → 「食塩(テーブルソルトなど)を抑える代わりに出汁や旨味を増やそう」とすると、実はナトリウム換算すれば取り過ぎになる可能性がある。 - → このため、ナトリウム量を食塩に換算すると何gになるか、という表記のほうが一般に分かりやすく、そのため「食塩 "相当" 量」表記が広まったものと思われる。(これは個人的な推測) ナトリウム(mg) <-> 食塩相当量(g) の換算: ナトリウム(mg) x 2.54 / 1000 = 食塩相当量(g) 食塩相当量(g) / 2.54 x 1000 = ナトリウム(mg) 食事摂取基準で示されているのは食塩相当量(g)なので、成人での1日分の目標値をナトリウムに換算すると: 男性 : 8g / 2.54 x 1000 = 3,150 mg 女性 : 7g / 2.54 x 1000 = 2,756 mg 参考資料: - (2016年10月発行)食塩相当量について (食品分析開発センターSUNATEC) -- http://www.mac.or.jp/mail/161001/03.shtml -- 参考文献に厚生労働省、消費者庁など資料が挙げられているのが信頼性高い。 -- 実際に食品に含まれるナトリウムをどうやって抽出するのか、についても書かれていて面白い。 - 「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」の報告書を取りまとめました |報道発表資料|厚生労働省 -- http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000041733.html - 日本人の食事摂取基準(2015 年版)の概要 -- http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000041955.pdf - 食品表示法に基づく栄養成分表示のためのガイドライン 第1版 平成27年3月 消費者庁食品表示企画課 -- http://www.caa.go.jp/foods/pdf/150331_GL-nutrition.pdf -- via : http://www.caa.go.jp/foods/index18.html -> 「食品表示基準に関するガイドライン等について」 - 食品の新しい表示(食塩相当量)|品質のアレコレ|WEB品質保証室|安全・安心への取り組み|キリン -- http://safety.kirin.co.jp/yomimono/000096.html